2023-12-07

GMOインターネットグループ代表・熊谷正寿「リアルなコミュニケーションは組織にとって大きな差別化の要素になる」

熊谷正寿・GMOインターネットグループ代表

今はインターネット産業革命の折り返し地点



 ─ 1991年の創業から32年が経ったわけですが、熊谷さんはこの約30年をどのように受け止めていますか。

 熊谷 約30年前にインターネットと巡り会いまして、今の会社を興しました。それで営業を開始したのですが、当時は誰もインターネットが産業革命なんて信じてくれなくて、孤軍奮闘していた雰囲気がありました。

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 しかし、振り返ってみると、やはり自分が思っていた予想が当たって、インターネットが産業革命であることは間違いありません。過去の歴史を見ると、産業革命は平均すると55年続いておりますので、そういう意味では、ちょうど去年の2022年が折り返し地点です。

 当社がインターネット事業に本格参入したのは「Windows95」が出てきたのと同じ1995年でした。55年割る2は27.5ですから、1995年から数えると2022年の半ばがまさに折り返し地点ということですね。

 ─ なるほど。インターネットの折り返し地点で、今では上場子会社9社(本体を含めて全10社)を抱えるグループに成長したわけですね。

 熊谷 ええ。われわれの精神安定剤は成長し続けることであり、ベンチャーにとっては成長が唯一の癒しなんですね。

 だから、われわれにとって、成長が止まることが一番つらくて、成長していることが一番の癒しであり、次なるモチベーションのエネルギーになる燃料なんですね。だからこそ、成長あるべきだと思っています。

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