財界賞

令和2年度 『財界賞』『経営者賞』決定

前略 貴社益々ご盛栄のこととお慶び申し上げます。
 総合ビジネス誌『財界』(発行元・財界研究所=本社・東京都千代田区永田町2-14-3、村田博文社長)は、恒例の『財界賞(第65回)』『経営者賞(第63回)』の選考委員会を11月4日(水)午前11時30分から、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急で開催。令和2年度の『財界賞』『経営者賞』受賞者は、次のように決まりました。
草々

『財界賞』

柳井 正(やない・ただし)ファーストリテイリング会長兼社長

『経営者賞』

吉田 憲一郎(よしだ・けんいちろう)ソニー会長兼社長CEO
西浦 三郎(にしうら・さぶろう)ヒューリック会長
中山 哲也(なかやま・てつや)トラスコ中山社長
平野 洋一郎(ひらの・よういちろう)アステリア社長CEO
木村 一義(きむら・かずよし)シェルター会長
米良 はるか(めら・はるか)READYFOR CEO

「財界賞」は、グローバルに社会に貢献し、広く日本経済を牽引した経済人を対象に、また「経営者賞」は、令和二年に顕著な業績を残した経営者、人材教育等で特筆すべき取り組みをした経営者を対象としております。「授賞理由」は次のとおりです。

  • 『財界賞』 柳井 正 氏(ファーストリテイリング会長兼社長)

    『服を変え、常識を変え、世界を変えていく』――。コロナ禍にあっても、フロンティアに挑戦する経営を展開。積極的な海外進出で、日本のアパレル業界を代表するグローバル企業としての地位を確立。デジタル技術を活用した“情報製造小売業”へビジネスモデルを進化させ、自ら需要を作り出す姿勢が評価された。近年は財界人が政治的な発言を控える中、「自国第一主義になってはいけない」と強調。京都大学の山中伸弥教授と本庶佑特別教授に合計百億円を寄付するなど、世界中で分断・分裂が続く中、社会との協調を進める姿勢も高く評価された。

  • 『経営者賞』 吉田 憲一郎 氏(ソニー会長兼社長CEO)

    時代の変化が激しいエレクトロニクス業界において、ゲームやアニメ・映画、半導体、金融など、幅広い事業領域で、ソニーを高収益企業に押し上げた手腕が評価された。近年はハードの売り切りではなく、ソフトなどで継続的に稼ぐ「リカーリングビジネス」と呼ばれるビジネスモデルを確立。危機時を生き抜く経営を目指し、複合企業体を構築したことが評価された。

  • 『経営者賞』 西浦 三郎 氏(ヒューリック会長)

    コロナ禍にあって、危機対応力のある高収益なデベロッパー経営に努めてきた。みずほ銀行の支店跡地の再開発から出発。健康、環境、観光(ホテル)に教育を加えた「4K」を主要業務領域ととらえ、成長性と安心・安全のオフィス経営を実現。危機はいつでも押し寄せることを念頭に、大地震や自然災害に強い働く場所の確保を図るなど、人の安全や環境に配慮した経営が評価された。

  • 『経営者賞』 中山 哲也 氏(トラスコ中山社長)

    ユーザーの利便性を図るため、在庫を持つという独自の経営を展開。工具専門店やホームセンター、インターネット通販など、顧客の細かいニーズに対応。平時からの危機管理が大事だとして、在庫をリスク要因とするのではなく、競争力の源泉に据えて成長している。大阪に拠点を置く機械工具卸商社として、デジタルとメカ(物流機器)を融合させたDX(デジタルトランスフォーメーション)の先駆者としても高く評価された。

  • 『経営者賞』 平野 洋一郎 氏(アステリア社長CEO)

    「ソフトウェアで世界をつなぐ」が経営スローガン。異なるシステムを持つ企業間のデータ連携と、モバイルコンテンツ管理で国内シェアNo.1のソフトウェア開発会社。ブロックチェーンやAIなど先進技術への取り組みでも知られ、コロナ禍を受けてオンラインでの議決権投票を伴う「バーチャル株主総会」を開催。ダイバーシティの推進にも積極的で、性的マイノリティ(LGBT)、外国籍、障がい者の雇用創出に向けた活動を進めている。また、郷里・熊本県の地域興し、復興に取り組んでいる点も評価された。

  • 『経営者賞』 木村 一義 氏(シェルター会長)

    資源循環が叫ばれる中、「都市(まち)に森をつくる」というスローガンを掲げ、環境にやさしいぬくもりのある木造建築に取り組んできた。耐火性の高い部材を使った注文住宅や大規模・高層建築を手掛け、最大の木造コンサートホールがギネス世界記録に認定されるなど、山形を拠点に独自技術による木造都市づくりに尽力。森林大国と呼ばれる日本での木材利用が課題となる中で、木造建築による需要創造と地方創生にも果敢にチャレンジしている姿勢が評価された。

  • 『経営者賞』 米良 はるか 氏(READYFOR CEO)

    インターネットを通じて、様々な活動資金を集めるクラウドファンディング事業を日本で初めて展開。投資や融資ではなく、購入と寄付によって、これまで資金集めが困難だったプロジェクトや事業者にもお金がまわる仕組みを構築した。コロナ禍ではプラットフォームを手数料無料で提供するなど、様々な事業者の資金繰りを支えた。二十九歳で悪性リンパ腫と診断されるが、克服。市場を切り拓き、困難を乗り越える姿勢も高く評価された。

◆『財界賞・経営者賞』の選考委員は次の方々です。

伊藤 邦雄氏(一橋大学CFO教育研究センター長)
大宅 映子氏(評論家)
北畑 隆生氏(元経済産業省事務次官・開志専門職大学学長)
熊谷 亮丸氏(大和総研専務取締役チーフエコノミスト、内閣官房参与)
小林 いずみ氏(みずほフィナンシャルグループ取締役会議長)
小宮山 宏氏(三菱総合研究所理事長・第28代東京大学総長)
柴生田 晴四氏(元東洋経済新報社社長・経済倶楽部理事長)
嶌 信彦氏 (ジャーナリスト)
福川 伸次氏(元通商産業省事務次官・東洋大学総長)
村田 博文 (司会兼任・総合ビジネス誌『財界』主幹)(五十音順)

◆『財界賞・経営者賞』授賞式典(その模様はオンラインで配信)は2021年1月14日(木)

東京都内のホテルで開催致します。

財界賞とは

広く日本経済を牽引した有力財界人を表彰する財界賞・経営者賞は、「経営者にも文壇の芥川賞、直木賞のような賞があるべき」との創業者・三鬼陽之助の思いから始まり、財界賞は『財界』創刊の昭和28年度に、経営者賞は昭和30年度に創設されました。

 昭和28年度の第1回財界賞には東芝で社長、会長を務めた石坂泰三氏が、昭和30年度の第1回経営者賞には日清紡績の社長、会長を務めた櫻田武氏が選ばれています。

 財界賞・経営者賞は「百万人行かずとも我行かん」「この日本国を蘇生させる」というスピリッツを持つ財界人、産業人を独自の視点で表彰してきました。卓越した経営手腕と同時に、社会に資する倫理観、美意識を兼ね備えた人物を『財界』誌は今後も発掘していきたいと考えております。

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