─ コロナ禍の3年間では、働き方改革もかなり進みました。GMOインターネットグループでは、2月から〝週3日出社・週2日在宅勤務〟としていた勤務体系を原則出社に切り換えましたね。改めて、この狙いは何でしたか。
熊谷 コロナが始まった2020年1月から、わたしどもの規模の会社としては、おそらく国内で一番早く在宅勤務にシフトし、効果を実感しました。そこから社員にアンケートをとったりして、徐々にコロナが収束に向かってくる中で、最終的に出てきた結果がやはり、出社の方がいいということです。
これは決してリモートワークを否定するものではなく、計画的に武器として使うなら、これ以上のものはないわけです。わたしが否定しているのは無秩序なリモートワークです。
何か権利を主張するためのリモートワークみたいなことになると、企業の生産性を大きく下げることになりますし、武器として計画的に使えるリモートワークは、パートナー(従業員)のQOL(生活の質)を上げ、最終的に生産性アップにつながります。
そういうことで、今は出社ありきは正しいと思っています。
─ これはやはり、対面で表情を見るとか、そういうリアルなコミュニケーションが大事だということですか。
熊谷 仰る通りです。リアルとリモートワークでは、目を見てお話することによる決定力や徹底スピードが全然違います。組織は日々戦っているわけですから、リアルなコミュニケーションは組織にとって大きな差別化の要素になると思います。
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