2021-03-04

習志野第一病院理事長・三橋 稔が語る「忍び寄るウイルスを跳ね返す『2つの方法』」

三橋 稔・習志野第一病院理事長



湿度が高いとウイルスが不活性化



 ウイルスは絶対湿度10g/㎥で約6時間後に5%が生存しているという。これより、湿度が高いと容易に不活性化されるという。従って、湿度40~60%の空間で生活するとウイルスが少なく罹患しにくいことになる。

 インフルエンザが冬に流行るということは、冬の寒さで密閉した空間の中で暖房をいれて生活をすることにある。私の病院では加湿器を数十台買い、2020年初期から加湿を始めた。もちろん湿度計もたくさん使用している。

 

謎が多い中でやるべきことを!



 新型コロナウイルスについて、地球上の人類は不思議な現象として世界史を塗り替えるような驚愕を覚えた。しかし、抵抗する能力を持つ人と感染しやすく死亡する人がいるのはなぜだろう。抵抗する能力の存在を偶然、あるいは運命と捉えるのはあまりにもひ弱すぎる。

 現在はまだ不明だが、戦う手段として、私は生活環境である空気と食物に求めた。結論は腸内細菌の環境と日常生活の健康である。そして感染しても自然治癒力が強い人とそうでない人が存在する。

 体力の問題であり、永遠の謎かもしれない。人の幸福は病気に負けないことであり、少しでも感染予防の手段を持ち頑張ろうではないか。

(「財界」2月24日号から)

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