2022-11-10

日本生命・清水博社長に直撃!「『健康で長生きしたい』というニーズは強い。ヘルスケアを新たな事業の柱に」

清水博・日本生命保険社長 




グループの人材交流で多様性を確保


─ 人材の育成に関して、内部で育てるだけでなくスカウトもありますか。 

清水 わずかながら、中途採用を増やしています。 

─ 外部から入社してくる人が増えることによるメリットをどう考えますか。 

清水 新しい視点ですね。どうしても、日本生命の中だけで仕事をしていると、我々は無意識に日生流の考え方をしてしまって、そのことを意識しないんです。そうではなく、外から新しく来た人の視点や考え方を聞くと、反発もしながら考えさせられるところがあって、まさにこれが多様性のメリットだと思います。 

 中途採用は、日本生命本体では徐々に増やしているんですが、多様性を確保するという意味では、昨年4月に、日本生命が持っていたクレジット投資とオルタナティブ投資を、グループ会社のニッセイアセットマネジメントに移しました。 

 この機能は大樹生命保険からも移しましたから、グループとしての運用を集約することによって、より効率的で、かつ集中していい運用をすることが目的です。 

 運用には、中途入社の方も多く携わっていますが、ニッセイアセットに機能を移すことで、直接的なことだけではありませんが、間接的にそこで働くことによって、いろいろな考え方に触れ、刺激を受け、多様な目線で運用を見てくれる。その効果はあるだろうなと思っています。 

─ 人材の交流も、グループ内である程度やった方がお互いに刺激を受けるということになりそうですね。 

清水 そうですね。とりわけ大樹生命保険、ニッセイ・ウェルス生命保険、はなさく生命保険の人たちに日本生命で働いてもらうことで、大樹やニッセイ・ウェルス、はなさくでは経験できないことを経験してもらって、持ち帰って広めてもらう。そのことでグループ全体を底上げする。そういう人材交流は重要です。

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