〝スイーツのローソン〟から〝店炊きごはんのローソン〟に
─ そうなると、かなりの手間がかかりますね。
竹増 もちろんです。でも、コロナの1年目で営業費をぐっと落としましたから、その分を厨房の人件費に充てまして、より付加価値の高いものをお客様に提供していく。実はこれが今、他のコンビニさんにはない、われわれしかない大きなアピールポイントになっています。
コロナ禍で外食さんが皆、店頭でお弁当を販売するようになりました。しかし、それまでお弁当といったらコンビニだったわけです。外食さんが皆、お弁当屋さんに変わってしまったわけですね。しかも、彼らは当然、お店でご飯を炊いていらっしゃいます。それに対抗できるコンビニは当社しかありません。
お客様にとって、これまでローソンというのは〝スイーツのローソン〟でした。われわれは今、更に〝店炊きごはんのローソン〟もプラスしようと考えています。
─ 実際、加盟店の反応はいいですか。
竹増 ええ。わたしがこういう話をすると、加盟店さんもそうだと。ここは一つ、気合い入れて頑張ろうじゃないかということで、本部と加盟店さんが一緒になって改革を行いまして、今は改装が一巡し、商品開発も一巡して、お客様を迎え入れる準備が整ったところです。
こうした取り組みの結果、実は昨年の秋から売り上げが2019年の水準まで戻ってきました。月によっては過去最高の売上になることもあって、ようやくコロナ前の水準か、それをやや超えるくらいのところまで持ってくることができました。
今年はコロナがいよいよ収束し、インバウンドも含めて人の大移動が本格化します。その中で、お客様が戻ってきてくだされば、さらに売上はアップすると思いますし、今年は本格的にコロナ前の2019年の売上を超えられるような、ローソンにとって、大きな成長の1年にしたいと考えています。