2022-10-11

【株価はどう動く?】菅下清廣氏が直言! 「長年の課題であるデフレを脱却し、これから日本株買いの時代が来る」

菅下清廣・スガシタパートナーズ社長




相場の波動には「長期」、「短期」がある


 ─ 途中でITバブルの崩壊やリーマンショックなどもありましたが、大きな流れとしては上昇していたと。

 菅下 そうです。株価の上昇波動が40年続いたということですが、なぜ上がったか。それは金利が40年間、下がり続けたからです。

 米国の金利は81年9月の15・84%を出発点に、20年8月に0・52%で底入れしました。その後、米国の金利は上昇し、9月中旬現在で3・49%まで上がりました。

 先程お話したように、金利がピークを付けた時、株価は1年後に底入れしました。金利が底入れしたということは、株価はどうなるか。ニューヨークダウは天井を付け、今後は下がっていくわけです。

 20年8月に金利が底入れしたわけですが、金利と株価には1年の誤差がありますが、ちょうど1年後の21年9月7日にナスダック指数は1万5403ポイントで一番天井を付けています。その後11月22日に1万6212ポイントで二番天井を付けて下落局面に入っています。

 ─ 金利が上がる局面は株価が下がるという逆相関関係にあるということですね。

 菅下 そうです。40年続いた米国の株価上昇の背景には40年間の金融緩和による金利低下があったわけですが、FRB(米連邦準備制度理事会)が21年11月、ついに金融引き締めに入り、金利が上がってきました。

 直近までの米国の株式市場はナスダック牽引型、つまり成長を買う相場でした。ですから、ナスダックが天井を打ったら終わりです。そのナスダックが金利の底入れのほぼ1年後に天井を打っています。

 こうした波動には、長期と短期がありますが、これを知っていたら相場が読めるわけです。

 ですから長期の波動から言えば、米国の株価はすでに天井を付けているということです。ただし、これは一番天井です。相場は二番天井を付けて本格的に下降しますから、もう1回、米国株が上がる局面があるということです。

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