2024-01-18

SNS業界のキーワードは『競争』でなく『共創』。誰もが自由に働ける環境づくりを

SAKIYOMI社長 石川 侑輝 氏



託児所付きの働く場も整備

 ─ その中で働く選択肢が増えることはメリットですね。

 石川 はい。当社には業務委託のメンバーが300名以上おり、その3分の1くらいはワーキングママではないかと思います。稼働量やスキルに応じて5~15万円程度の月収があり、今日は30分、明日は3時間など自分の生活に合わせて自宅で働き、収入を得られます。他の仕事をする副業の人も多いです。

 例えば、これまでだと子どもが熱を出したら、その日は1日休まなければならないケースが多かったと思いますが、当社の仕事は休んだり、早退することは全く問題ありませんし、その分を皆でフォローする環境も整備されています。まさに〝共創〟という価値観があるんです。

 ─ 働き手の環境整備には今後も力を入れていくのか?

 石川 そうですね。ワーキングママたちにも、もっと働きやすい環境を提供したいと思っていまして、24年中には東京でワーキングスペースを設け、託児所を作りたいとも思っています。そうすれば、平日でも土日でも子どもを預けて仕事ができますし、同じような仕事をしている人たちとの意見交換や交流を深める場にできると思います。

 ─ SNSをどんな産業に育てていきたいですか。

 石川 SNSの業界でも自分らしく働ける環境をつくっていきたいと思っています。例えば、女性だけでなく学生も働けるような環境整備も1つです。

 当社のサービスミッションは「新たな挑戦に、成功体験を。」です。多様な人たちに多様な選択肢を提供したいと。この業界は、ようやく市民権を得たぐらいの産業です。しかし、もっと大きな潜在需要があることは間違いありません。世界ともつながれる利点を持っていますから。
 SNSに関連する業務を行っている当社のエコノミーの中では、いろいろな人とのつながりを持てる構造が少しずつ作り出されてきています。イベントなどで横のつながりができてコミュニティが形成されてくれば、そこで起業する人たちも出てくるのではないでしょうか。

本誌主幹 村田博文

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