攻めの時代に必要な4つの「X」とは?
─ 逆に言えば、それくらい世界に打って出ようという経営者がいるということですね。
豊永 そうなんです。もちろん、世の中は変化が激しく、先行きも見えにくく大変ですけど、先程来申し上げている通り、コロナ禍であっても、意欲的な人たちはIT投資をしたり、海外戦略をきちんと考えています。それができている人や企業はやはり業績を伸ばしています。
わたしは最近、これからの時代は攻めの時代であり、トランスフォーメーションを「X」と呼ぶとすると、これからは4つのXが大事だと言っています。
それは事業再構築というべきビジネストランスフォーメーション(BX)、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)、そしてエクスポート(EX)。最後のエクスポートは、物の輸出ばかりでなく、統計的にはサービスの輸出にカウントされるインバウンド(訪日観光客)を含めています。この4つのXで乗り切ることが大事だと思います。
優れた技と強い意志を持った中小企業の方々は沢山おられます。まだまだ日本は捨てたものではありません。意欲のある沢山の中小企業を、われわれは全力を挙げてサポートしていくことで、日本経済の活性化に貢献したいと考えています。