2023-08-04

【株価はどう動く?】今年秋の企業業績、政局によって株価の上昇波動につながるか?

政局と株価の関係は…?




米国株は「二番天井」に向かう

 米国ではFRB(米連邦準備制度理事会)が年内あと2回の利上げを示唆していますが、株式市場はそのことをすでに織り込んでいます。

 しかも、米国の利上げが近くピークアウトし、懸念されたリセッション(景気後退)も起きないか、起きても非常に緩やかであろうと見て、足元で米国の株価が上がっています。特にハイテク株が上昇していますから、ナスダックが強い動きになっています。

 ただ、インフレ率は低下しているものの、本当にインフレが収束しているかについては、まだわかりません。来年には再びインフレが頭をもたげて、金利を上げざるを得ないという局面になることも考えられます。

 この後、米国経済に好材料が揃って、米国の株価が上昇した場合、「二番天井」を付ける可能性が高まります。つまり、その後に下落が待っているということです。何で下落するかというのは難しいところですが、インフレの再燃というのは可能性として考えられます。また、来年は米国大統領選が控えていますから、政治や外交問題で下げることもあるかもしれません。

 日本の物価高は、所得が低く、資産を持たない人達にとっては消費に悪影響を及ぼしている一方、それをものともしない富裕層が増えています。以前も指摘しましたが、資産インフレ相場の中では富の格差が拡大します。

 その意味で資産形成の重要度は増しています。これはデフレ時代とインフレ時代の決定的な違いですが、多くの人が積立型の株式投信に投資をしている動きは今後も拡大するものと予想しています。

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