2023-06-02

レゾナックHDが今期営業赤字 半導体材料の不振が響く

高橋秀仁・レゾナック・ホールディングス社長

編集部内の会話から、時の話題を取り上げる本コーナー。今回は新たなスタートを切った企業の決算について。

デスク「旧昭和電工と旧日立化成の統合でスタートを切ったレゾナック・ホールディングス(髙橋秀仁社長)が今期、赤字の見通しだそうだね」

記者「2023年5月15日に24年12月期で200億円の営業赤字、460億円の最終赤字になりそうだと発表しました。要因は『ハードディスク及び半導体材料の低迷』(レゾナックHD取締役常務執行役員の染宮秀樹氏)です。コロナ禍でリモートワークや巣ごもり消費の特需後の反動減があり、需要の冷え込みが継続しています」

デスク「レゾナックHDは半導体材料に注力することを掲げて発足したが」

記者「『半導体の〝谷〟の影響を受けている。半導体電子材料セグメントを含めて収益構造をもっと改善しなければならない』(染宮氏)として、構造改革を進めていく意向を示していますが、出鼻をくじかれた形です。改めて緊張感を持った経営が求められています」

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