2022-12-27

”英語コーチング”で株式上場! 『プログリット』社長・岡田 祥吾



 グローバル化が進む中で、英語力を高めなければ、生きていけないという思いがあっての起業。思い立ったら、行動に移すタイプ。 

 大阪大学工学部で電子情報工学を専攻。卒業後、米国シアトルのカレッジに1年間留学。マッキンゼーを経て、25歳で会社を設立という足取り。 

「自分自身もかつて英語で苦しんだことがあります。英語でコミュニケーションが取れるようになると、自分に自信が付いてくる」と自らの体験が起業のきっかけになったと語る。 

 創業(2016年9月)から6年後の2022年9月東証グロース市場に株式を上場。創業初年度は売上高1億円。それが2年度に7億円、そして3年度に17億円と成長してこられたのも、〝英語コーチング〟という学習方法が人々に受け入れられたからだという思い。 

 コロナ禍の影響もあって、2021年8月期は赤字決算(売上高19億8100万円、営業損失約4500万円)となった。しかし、2022年8月期は売上高22億5200万円、営業利益3億2600万円と再び黒字基調に戻した。校舎の新設、あるいは閉鎖も含めて、今後、投資は状況を的確に見極めながら、「経営のカジ取りをしていきたい」と語る。 

 英語学習のニーズを今後、どう的確に捉えていくか――。 

 スマホで自学自習ができる時代とあって、個人ベースでの英語学習熱が高まり、そうした個人の顧客をこの6年間獲得してきた。これからは、個人の顧客をも増やしつつ、「企業の研修市場を見据えて」成長を図っていく考えだ。 

 現在、社員数は約150人。うちコンサルタントは80人強。「企業研修のニーズ増加に応え、さらにコンサルタントを増やしていきたい」と〝人への投資〟にも注力。足元をしっかり固めながらの攻めの経営が続く。

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