2022-10-07

「世界で支持されるスーパーブランド目指して」 ミキハウス社長・木村皓一

三起商行社長 木村 皓一



日本で産まれる赤ちゃんの10%と接点を持とう

 ─ 残りの35億円はどうやってカバーしたのですか。

 木村 それは日本の需要の掘り起こしです。われわれは最近、国内のマーケティング活動の重要施策の一つとして、全国の産婦人科、いわゆる、産院との取り組みを強化しています。

 うちのHPでは、妊娠やら出産に関する情報を発信していまして、マタニティの方からの質問に専門家が答えてくれているんですが、日本の産婦人科医の第一人者で、慶應大学名誉教授の吉村泰典先生にもずっとお世話になっています。
 最近では吉村先生が紹介してくれた産院さんも含めて、全国の産院さんとの取り組みが色々スタートしています。

 もともとうちでは作っている商品の説明だけではなく、妊娠や出産を通して生活がどのように変化して、どんなことに気を付ければいいかなど、「子育てをする生活」についてのご案内を、店頭だけでなくWEBや社外のセミナーなんかでもずっと発信してきました。

 コロナ禍では、オンラインでセミナーなんかもやっていましたからね。そういった活動が産婦人科さんという場所でもお役に立っているようです。

 最近では、産婦人科で退院されるお母さんに、産院さんからの退院のプレゼントをお渡しになるんですが、そのプレゼントBOXをうちで用意させていただいているのが好評です。

 ─ どれくらい用意するのですか。

 木村 この秋には全国で年間4万人近くまでお渡しする数が増えてきています。目標として、全国の産婦人科さん100院、年間7~8万人の妊婦さんやお母さんと接点を持てたらいいなと思っています。

 うちとしては赤ちゃんがオギャーと産まれた時から、ミキハウスのこだわりの肌着に触れてもらうと。お子さんにとっては肌触りが良くて、お母さんにとっても何回着ても色落ちしないし、ほつれたりしないから使いやすい。お下がりになってもまだまだ使えますしね(笑)。親御さんも含めて、産まれた時からミキハウスのファンになってくれると嬉しいですね。

Pick up注目の記事

Related関連記事

Ranking人気記事