2021-11-02

【グローバルニッチトップ】ニコンの源流『東京計器』が創業125周年

安藤毅・東京計器社長

次の成長が期待できる事業の芽を伸ばしてく



「おかげさまで創業125周年という節目の年を迎えることができた。これは創業から一貫して新しいものの開発に挑戦し、社会の期待に応えるという姿勢があったから。時にあまりにも過度に技術に向き合いすぎる部分もあるけれど、日々の積み重ねが大事。原点を大切にしながら、次の節目である150周年に向けて新しい方向性を打ち出していきたい」

 こう語るのは、2021年5月に創業125周年を迎えた東京計器社長の安藤毅氏。
船舶用ジャイロコンパスなどの航海計器で、世界の商船向けは6割以上のシェアを誇る東京計器。われわれの普段の生活では目にすることは少ないものの、鉄道や航空、防災、農業など、様々な分野で同社の製品が使われている。

 例えば、国内テレビ局の報道ヘリに搭載されるアンテナ自動指向装置は9割以上、気象庁向けの地震計用加速度計は約8割、鉄道各社向けの超音波レール探傷車は7割以上、国内上下水道や農業用水向けの超音波流量計は6割以上、国内プラスチック射出成形機用の油圧機器は約4割など、特定の市場で圧倒的なシェアを誇る“ニッチトップ企業”として知る人ぞ知る存在だ。

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