ーー 特徴ある会社作りを目指しているのですね。
実は、現在の化学業界は160社くらいの会社があるんですが、その中でも、あの会社はいいよねとか、変わっているね、面白いねと言っていただけるような会社になりたいと思っているのです。
―― “らしさ”の追求というのは大事なことですね。坂本さんは今、従業員に対してはどんな言葉を投げていますか。
坂本 わたしが最近言っているのは『ユニ・トップ』になろうと。何も変わり者の集団になれと言うことではないんですが(笑)、今さら規模を追っても仕方ない、要は、ユニークさ、独自性でもって評価される企業になろうということです。
―― これはいいですね。他にはないユニークさをもって、特徴を出していこうと。
坂本 この言葉自体は、わたしが会長になってからずっと言っている言葉でしてね。こうしたユニ・トップにふさわしい会社になるということが第3の創業を追求することになります。
そういうことで、当社は時代によってビジネスモデルを変えながら110年以上生き永らえてきました。会社の規模は小粒かもしれませんが、わたしは世の中に必要な技術やサービスがあれば、しぶとく生き残ることができると信じています。