データによって日本の課題解決に貢献していく
―― 今は独立して10年が経ったわけですが、この間の手応えはどう感じていますか。
網野 まだまだだとは思いつつも、最近はいろいろなご相談を持ち込んでいただく機会が増えてきたので、その意味では一定の成果は出せているのではないかと考えています。
ときどき誤解されるのですが、決して、われわれは勘や経験を否定しているわけではありません。勘や経験はすごく重要な経営の意思決定の手法だと思っているんですが、そこにデータを加えた方が、効率的だし、効果的だと思うんですよね。データに基づいて判断した方が勝つ確率も高まると思いますので、われわれはそこを追求していこうと考えています。
―― 特に日本は労働人口が減少し、日本企業の生産性向上が求められますからね。
網野 ええ。これまで生産性というと、労働組合との対立構造のような話になりがちだったんですけど、もうそういう話ではないのではないでしょうか。今と同じサービスを維持しようと思ったら、劇的に生産性を上げないことには5年後、10年後の未来はありません。
やるかやらないかではなく、やらないと始まらないところまで来ていますから、われわれも微力ながら日本の生産性を向上させるためのお手伝いをし、データ活用によって日本の課題解決に貢献していきたいと考えています。