2022-11-09

【事業変革】アセアン・フィナンシャル・ホールディングス会長兼社長 西川 敏明

アセアン・フィナンシャル・ホールディングス会長兼社長 西川 敏明 Nishikawa Toshiaki



 ─ そうなると、証券業務の位置づけはどうなりますか。 

 西川 もちろん、お客様に対しては引き続き丁寧なサービスを続けていきますが、失われた30年と言われる中で、日本の企業は段々衰退していますよね。日本の株式市場に対する期待が薄れ、投資家も日本株への投資が少なくなってきました。 

 また、当社は対面販売を長年強みとしてきたんですが、若い人はほとんどがインターネット証券に移っている。そして、業界全体としても、営業担当の人手不足が続いています。 

 ─ 人手不足は大手証券も含めてですか。 

 西川 そうです。単に少子化ということもありますが、一番はセールスをやりたくないと。お客さんのところへ行って、名刺をもって地道に営業活動をするのが面倒になっている。今はそういう時代なんですよ。 

 われわれは対面販売なら、今でも大手証券に負けないという自負を持っています。しかし、われわれが得意としてきたお客様の中には、日本を離れて海外で暮らす方も増えてきましたし、ネットですと手数料収入も減ってくるということで、これからは人材サービス事業に注力する考えです。 

 ─ なるほど。そういう時代に入ってきたということですね。 

 西川 ええ。わたしどもは2001年の創業以来、ずっと対面販売にこだわってやってきました。わたし自身も対面にこだわりはありますが、今は人材サービス事業の成長性にかけてみようと思っているのです。

Pick up注目の記事

Related関連記事

Ranking人気記事