2021-05-27

セコムがスマホと連動した高齢者見守りサービスを開始

アプリの使用イメージ

高齢者の安心・安全を技術と人手の融合で確保



「最先端技術を使って幅広いサービスを創造していく。駆け付けサービスに加え、センシング技術なども活用して、お客様のニーズに合った見守りサービスを提供していく」と語るのは、セコム社長の尾関一郎氏。

 新型コロナウイルスによる影響で、外出自粛や実家への帰省もままならない状況が続く中、高齢者の見守りニーズが高まっている。そうした中、セコムが6月から独自のクラウド技術とスマートフォン専用アプリを連動させた新たな見守りサービス『安否みまもりサービス』を始めることを発表した。

 玄関や室内に設置した防犯センサーから、住んでいる方の動きを確認。例えば、離れた場所に住む利用者が親御さんの動きをスマートフォンで確認でき、朝いつもであれば起きている時間なのに起きてこない場合や、センサーから温度や湿度を把握して熱中症などで倒れていないかを把握することができる。場合によっては、セコムの警備員が自宅まで駆け付けることもできるという。

 また、今後は「Apple Watch」を利用していれば、時計から取得した歩数や消費カロリー、運動した時間などの活動量や心拍数などのデータと連動させることで、新たなヘルスケアサービスの提供も検討している。

 すでに高齢者を抱える世帯は日本の全世帯の約50%。全世帯の約3分の1は高齢者のみの世帯だ。また、介護を必要とする高齢者の増加と同時に介護者自身の高齢化(老々介護)も進んでおり、平時でも高齢者の見守りニーズが増加している。

 技術の進化によって警備業を進化させてきたセコム。今後は安心・安全を確保する上で、「高齢者をも巻き込んだDX」がカギになってきそうだ。

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