2021-03-02

日本電産・関 潤社長の「「忘れられない言葉」とは?

「一緒に成長しよう」



 日本電産で仕事をするようになり、はや1年が経ちました。

 
 転職を決めたのは、永守重信会長の成長に対する並々ならぬ執念を感じたからです。

 当初は会長からお声がけ頂いても、お断りしていました。ところが、一度会って話すこととなり、お断りする前提で会うことにしました。私が話したのは初めの15秒くらいで、その後は会長が2時間半くらい延々と熱弁されたのです(笑)。

 私の心の琴線に触れたのは成長という言葉。経営にとって最も重要な指標はサステナビリティという人は多いですが、成長しないとサステナビリティなどありえない。日本電産は成長をウリにしている企業で、今後とも成長していく。2030年に売上高10兆円を目標にしていて、そのためにはお前の力が必要だと言ってもらい、私も会長の情熱に心がグラっときました。

 会長にお会いする前は100%断る考えだったのが、帰る頃には6対4くらいで迷うようになりました。会長から一カ月で返事をくれと言われ、いろいろ考えた結果、日本屈指の経営者である永守会長と一緒に働いてみたいと思うようになり、お世話になることを決めたのです。

財界 2月24日号より

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