デスク「住友商事(兵頭誠之社長)が、農業用ドローンを手掛けるナイルワークスに追加出資したね」
記者「ええ。ダイハツ工業、三井住友ファイナンス&リースの3社で第三者割当増資を引き受けました。
住商は2017年から出資しており、今回で3回目の出資です。近年は“アグリテック”と呼ばれ、農業とITを融合した新たな事業モデルが注目されています。
住商は19年にもイスラエルのスタートアップ企業に出資しており、農業分野に意欲的です」
デスク「なぜ今、農業に?」
記者「世界の人口は現在の70億人から50年には100億人に増加し、必要となる食糧は70%程度増加すると推定されており、農業の生産性向上や効率化は世界的な課題です。
日本でもテクノロジーを駆使した農業の国内市場規模は30年に7千億円規模になるとされており、住商は肥料・農薬・農業機械などで培ったグローバルな事業経営ノウハウを活用し、農業分野の強化を図る考えです」