食品卸業界で売上高での逆転劇が起こった。雪印アクセスを前身とする伊藤忠商事系の日本アクセスが三菱食品を上回った。今回の逆転劇の背景にあるものとは？

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デスク「食品卸で逆転劇が起こったようだね」

記者「日本アクセスが三菱食品を売上高と経常利益で初めて抜きました。日本アクセスの２０２２年３月期の売上高が２兆１２０３億円、経常利益が２３９億円に対し、三菱食品の売上高は１兆９５５６億円、経常利益２０４億円でした」

デスク「何が明暗を分けた？」

記者「コロナ禍で巣ごもり需要が高まり、中でも市販用冷凍食品が伸びました。日本アクセスの前身は雪印アクセスで、チルドやフローズンといった低温商品の領域では強みがあります」

デスク「23年３月期はどのような予想を出しているのかな」

記者「売上高でも経常利益でも日本アクセスが三菱食品を上回る数値を見込んでいますが、日本アクセス社長の佐々木淳一氏は『卸は規模をベースにしたビジネスモデルだったが、一番重要なのは利益をどう積み上げるかだ』と語り、利益率を高めることを強調しています」