当社は足元で利益でも、株価、時価総額でも商社で1番になりました。ただ、株価という観点でみると、日本や米国の株価は全体的に非常に高い状態が続いていますが、これは過熱気味であり、よくよく実体経済を考えたら、そんなに明るい見通しばかりではありません。
新型コロナウイルス感染症のワクチンや治療薬がいつできるかという問題もありますが、わたしは2021年上期までは混乱が続くと思います。ですから、われわれは冷静に、やるべきことを着実にやっていく。当社の商いの三原則である『か・け・ふ(稼ぐ・削る・防ぐ)』の、「削る」と「防ぐ」をしっかりやるしかないと考えています。
一寸先は闇ということを2020年ほど、身をもって体感した年はありません。本当に先の見えない時代ですから、常に最悪の場合に備えて、平時の時こそ乱世に備える。そういう心構えで経営にあたることが大事だと思います。
(東京・港区の本社にて)