2022-05-08

【経済産業省】大阪・関西万博開催に向け、ドバイ万博の知見取り入れへ

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ万博が3月31日に閉幕し、次期開催国となる日本へと、万博の旗が引き継がれた。ドバイ万博は新型コロナウイルスが世界的に流行する中で開催されたが、当初の目標としていた2500万人に迫る2300万人を集客。万博会場の内外では、ビジネスマッチングも活発に進んでいたという。政府は、3年後に開催する2025年大阪・関西万博にドバイ万博で得た知見を取り入れ、成功につなげたい考えだ。

 ドバイ万博では、ビジネスマッチングの仕掛けとして、テーマ別に期間を定めてシンポジウムや商談会などを開催する「テーマウィーク」が設定された。特別な期間を設けることで、国内外の関係企業や団体、有識者らを万博会場やその周辺施設に一度に集めることが狙い。半年間の会期中、「宇宙」「気候と生物多様性」「都市と農村開発」「健康」といった10の世界課題をテーマに据えて実施した。

 それぞれ1週間程度の期間を設定し、万博会場の内外で関連イベントや商談会を開催。各国のパビリオンの一部でもテーマに関連する展示を行うなどし、盛り上がりを見せていたそうだ。例えば、「宇宙」がテーマの週には、日本から宇宙飛行士の山崎直子さんが参加し、各国の有識者らと意見交換するイベントなどが開かれた。

 政府は、大阪・関西万博でもテーマウィークを設定し、世界的な課題について深く掘り下げる機会を創出するとともに、ビジネスマッチングを支援する方向。具体的なテーマは今後調整する。

 大阪・関西万博は25年4月から10月まで、大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」を舞台に開かれる。会場はドバイ万博よりも狭いため、周辺施設なども積極的に活用して関連イベントなどを開催する方針だ。

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