コロナ前から屋外を中心に自動販売機の売り上げは減少傾向にあった。そんな中、オフィスや工場などにある自販機で新たな需要を生み出そうとする動きが出てきている。

40年ぶりの社長交代【江崎グリコ】新社長に江崎悦朗氏

デスク「サントリー食品インターナショナル（ＢＦ）が自動販売機で需要創造に乗り出すね」

記者「法人のオフィスに焦点を当て、２人の従業員が同時に自販機に社員証をかざすと、それぞれ無料で飲料が手に入る『社長のおごり自販機』というサービスを開始。既に３００社以上から問い合わせが来ています」

デスク「社内のコミュニケーションの誘発にもつながるね」

記者「他にも自販機の横にスナック菓子やカップ麺などの軽食を置いた棚を置き、自販機のボタンで購入できるサービスも始めています。小腹が空いた従業員が外出せずに手軽に購入することができる点が利点です」

デスク「自販機ビジネスも厳しい状況が続いているからね」

記者「コロナの影響を受け２０２０年の販売数量は前年比15％減と落ち込んでいます。屋外の自販機が陥る価格競争とは一線を画した戦略で自販機の存在力を掘り起こす考えです」