2021-11-19

【1000円投資で若者を開拓】PayPay証券社長・内山昌秋氏の「忘れられない言葉」

内山昌秋・PayPay証券社長

「現在窮乏、将来有望」

「金融業界を変えよう」─。

当社は証券業界では後発組かつベンチャーですが、1000円からでも株式投資ができる仕組みを提供することで、若年層を中心に17・5万人(2021年3月末時点)に利用いただいています。

 大手との競争に加え、コロナ禍で経営環境が変わる中、経営トップが「苦しい」と嘆いていたら人材は集まってきません。厳しい環境でも、明るい未来を信じ、ひたむきに努力することを訴える。その結果、どんな世界が訪れるのか。自社の社会的な役割やビジョン、会社の具体的な方向性を判り易く何度も示すことが必要です。

 この言葉を社員に投げかけた全日本空輸初代社長の美土路昌一さんは岡山県津山市のご出身で、私の両親の出身の先輩。そんなご縁もあって、美土路さんの言葉がしっくりと来ます。美土路さんの精神を引き継いだANAは国際線にも進出し、民間で初めて飛行機を飛ばすといった目標を達成し、国際的にも有数のエアラインに育ちました。

 資金も人材も設備もないベンチャー企業でも、経営トップが夢を語り、将来の道筋を社員と共有できれば、世の中を変えられると感じます。

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