2021-10-22

【再エネ専業】レノバ・木南陽介の再生可能エネルギー論

木南 陽介・レノバ社長



グリーン100%の電力を求める企業も出てきた



 ―― レノバの売上高は約300億円(2022年3月期見通し)で、時価総額は約3400億円(10月5日現在)ですから市場からの期待が高いです。こうした市場の声はどのように受け止めていますか。

 木南 もちろん、ありがたいことだなと思っております。やはり、カーボンニュートラルの宣言が出て、2050年のターゲットが出てくると、それに紐付いていろいろな制度が変わっていくわけです。

 とりわけ、電源構成でいえば、再エネが増えていき、その次には水素やアンモニアが増え、関連してモビリティーやEV(電気自動車)など、いろいろな産業が生まれてくる。そういった流れの一つの期待が、再エネに向かい、当社にも期待していただいているのだと思います。

 ―― エネルギーの変革は産業全体の変革にもつながってくるんですね。

 木南 そうですね。わたしもエンドユーザーの企業の皆さまの声をお聞きしています。世界のIT企業、例えば、アップルさんやグーグルさんから、調達先の企業に対して、元の電気は何を使っているかということが問われ始めているそうですね。

 ですから、日本でもソニーさんのようなところがグリーン100%で電気供給を賄おうということでやっていますが、こうしたことを実現できる企業はまだまだ少ない。しかしアップルさんやグーグルさんのような世界的な企業になると、グリーン100%の電力でないと、その国で事業を行うことはできないとか、競争力が下がってしまうという悲鳴も聞いたりします。

 これは一般市民レベルでもそうでして、もちろん値段がどうなるかということは重要なんですが、やはり、再エネ由来の電気で暮らせるならこんないいことはないという方がかなり増えてきました。ですから、皆さんからの期待も高いと感じていますので、われわれも一朝一夕にはいきませんが、その期待に答えていきたいと考えています。

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