都市対抗野球大会に16年ぶり2度目の出場
スポーツ選手の支援でも知られるミキハウス。『TOKYO2020』の東京五輪(2021年夏開催)でも、ミキハウスで育った様々な競技の選手たちが活躍した。
「スポーツ選手の活躍は人々に感動を与えてくれますからね」
こう木村が話すように、世界の舞台で技や能力を競い合うアスリートたちの姿は人々に感動を与える。
その木村に、また朗報が飛び込んできた。
ミキハウス野球部が9月23日に行われた第92回都市対抗野球大会近畿地区第2次予選を勝ち抜き、第2代表決定戦で勝利をおさめたのである。
2005年に初めて都市対抗野球に出場して以来、16年ぶり2度目の出場。会社の創業50周年という記念すべき年での快挙である。
同社野球部のメンバーは高校や大学の野球で実績をあげた選手が少なくない。さらに腕を磨き、プロ野球で活躍したいという夢を持つ選手もいる。
しかし、メンバーはただ野球部活動に精を出しているだけではない。ミキハウスの大事な業務の1つ、物流業務に従事しながら、野球に打ち込む日々。つまり、普段仕事をきっちりやりながらの野球部活動である。
「このコロナ禍でも、社内ではコミュニケーションを大事にしてきました。昨年の4月から6月にかけては週に2回、社内で自由参加の食事会をやり続けました。一番多い時の参加人数は130人、馴染みの鮨屋さんの鰻弁当、スーパーで買ってくるトマト、デザートの果物とチョコレート、それにビールやワインの飲み物代は全てわたしのポケットマネーです。そこに野球部の選手たちも交代で参加し続けてくれました。その後も、月1回の食事会は続き、社員と野球部の交流も生まれましてね。10月の会では、社員全員で野球部の報告会で盛り上がりました。野球部を応援する機運もより高まったと思っています」
社内のコミュニケーションがいかに大事か――。経営を担い、経営を支えるのは人である。その人と人がコミュニケーションを計ることで社内の融和が進み、人材の掘り起こしにもつながっていく。
野球部が都市対抗野球への出場を決められたのも、社内全体が選手を応援し、これに応える形で野球部選手が発奮したことも勝因の1つと言えよう。